『こうしか出来なかった』を解消する

早いものでもう6月も後半になっていて、春くらいから竣工引き渡しが続きあっという間に今年も半分が終わろうとしています。

5月にリニューアルオープンを迎えた帯広競馬場プレミアムラウンジ。以前、岩見沢の場外馬券場の移設に伴う改修工事の設計・監理をさせていただいた縁で、今回もご依頼をいただきました。

改修前のプレミアムラウンジはカウンター席とパーテーションで仕切られたソファ席があり、一番奥には喫煙席がありました。

これを、いくつかのカウンター席を残しつつ、個室を作り全体にプレミアム感をアップさせて一番奥の部屋をVIPルームにするという計画でした。

改修前の入口

 

改修前のカウンター席とパーティションで仕切られたソファ席

 

このプレミアムラウンジも後からできた部屋だったようで天井があまり高くなく、天井内部の空間が狭いこともあり、天井面からエアコンが一段下がって設置されていたりしていました。

天井内部の空間が狭いということは換気のダクトなどを通すスペースも無いということで、このようなことを見た目にも機能的にも解消していくことも含めて計画を進めていきました。

天井からエアコンが一段下がっている

 

既存の壁、天井解体後

 

どの現場も同じですが限られた予算の中での改修工事なのでエアコンなど再利用できるものはする方針でコストコントロールをすることになりました。

前回の工事でエアコンが1段下がっていることは、『こうしか出来なかった』が現れています。

エアコンの部分だけ下げるよりも、意図的な範囲で天井を下げたデザインにすることで『こうしか出来なかった』を解消しています。

これによって、同時に配管スペースも生まれ換気扇も増設することが出来ています。

内部造作中の天井の下地とエアコン

 

エアコンと同様に天井を一部下げたデザイン

廊下は下げた天井をデコボコにすることでドア上の高さを確保しています

 

壁の黒色が天井まで延びた側と壁の白色が天井まで延びたというデザイン

改修後のカウンター席

 

カンター席から個室へ続く廊下を見る 突き当りはVIPルームのサイン

 

VIPルームサインの間接照明

 

ドアも入れ替えてサインと照明で入口廻りを演出

 

個室化に伴って予約制になったようですが大変嬉しいことに予約状況も盛況とのご連絡をいただいております。

改修工事は解体してみて現れてくる事や、当初の意図との違いなど色々と制約のある中での設計、工事になります。

その中で、『こうしか出来なかった』ではなく、今回の天井エアコンのように『そうなった場合の対応策』を作りながらデザインしていきたいと思ています。

 

設計実績もご覧ください

https://days-arch.com/results/

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