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最近は改修工事の依頼も増えてきています。
改修工事と言ってもリフォームやリノベーションなどいろいろ呼び名がありますね。
一般的にはみなさんリフォームと呼んでいそうですが一般社団法人リノベーション協議会という団体が
リノベーションとは『中古住宅を現代のライフスタイルに合った住まいによみがえらせること』としていて
『原状回復のための修繕営繕不具合箇所への部分的な対処である』リフォームとの違いを定義しています。
まぁ建築業界ではない一般の方は好きに呼んでもらって構わないと思うのですが
上記で言うところのリフォームになると私の出番はほぼ無いでしょう。
原状回復や、修繕などでは設計者がいなくても大丈夫ですね。
むしろ上記で言うところのリノベーションであればもってこいで、あれやこれやと提案できます。
そしてその場合には今の暮らしで困っていることや改善したいことなどいろいろお話ししてください。
家族のライフスタイルが変わったので在宅ワークができる書斎が欲しい。
子供が巣立ったので間取りを変えたいなどなど。
和室をワークスペースに改修したアニフラット
在宅工事だったため
養生シートの向こう側がどうなっているか家族全員が気になってしまう
そしてここで重要なことは戸建て住宅の方は新築時に、または購入時に受け取っているはずの
建築確認申請の副本(という役所申請に使った書類と図面)や設計図面を捨てないでおいてください。
これらの書類と図面で建物の概要が分かるので現況調査しなくても初期計画の段階でいろいろな話ができるのです。
私の場合は改修工事と言ってもリフォームでもリノベーションでもない改修工事の案件が多いです。
それはビルや施設を違う用途に変更して使う改修工事だったりします。
例えばそれは
マンションだった建物を介護施設に用途変更したり
施設を集会場に用途変更したりします。
この用途変更という工事には建築確認申請が必要な場合があるので
先ほどのように建築確認申請の副本や完了検査済証、設計図面
といったものが重要になるので捨てないでおいてください。
その書類や図面で構造、防火、避難の問題などいろいろと読み取ることができるのです。
それが無い場合ではまず調査をしてから全てが始まることになり余計な時間もお金もかかることになるんです。
皆さん意外と捨ててしまっていたり無くしてしまっていることが多いのが現状です。悲しいです。
日本も既存のストック建築を再利用しようという動きが少しづつ広まってきています。
住宅でもビルでも改修して使おうと思った時にはまず建築確認申請副本と図面を見せてください。
そして困ったことや改善したいこと変更してどのように使いたいかを伝えてください。
そうすると私はあれやこれや既存の建物をよみがえらせる提案ができるのです。