2024.01.20

高気密・高断熱

北海道で住宅を建てる際に、夏涼しく冬暖かい「高気密・高断熱」性能は常識になってきました。

しかし、住みやすい環境を与えてくれるはずの高断熱・高気密住宅は、いざ生活をしてみると不便を感じてしまうというお話も聞きます。

高気密・高断熱住宅は、後悔するような悪い建物ではもちろんありませんし、様々なメリットがありますのでご紹介しましょう。

高気密・高断熱住宅の家は、内外の気温の影響を受けにくい（高断熱）ので、夏涼しく冬暖かい省エネ効果を発揮させることができます。

また、室内の空気も室外の空気も漏れにくい（高気密）ので、エアコンやストーブなどの空調設備を効率よく使うことができます。

それにより、室内の温度を一定に保つことができるので、高熱費の節約につながります。

高気密・高断熱住宅にすることにより、部屋などの住宅の室内の中でヒートショックが発生しにくくなります。

従来の日本家屋は、場所によって温度差が発生してしまうのが難点で、ヒートショックが発生しやすい環境でした。

※ヒートショックというのは、急な温度変化により血圧が急に下がったり急に上がったりしてしまうことです。特に寒い時期である冬場に、ヒートショックが発生する場合があります。

高気密・高断熱住宅なら、住宅の中のどの位置にいても同じ温度なので、ヒートショックのリスクを少なくすることが期待できます。

高気密・高断熱性の高さにより、遮音性や気密性を高くすることができます。

気密性の高さと断熱性の高さは、音を伝えにくい状態につなげることができるからです。

室内の音は外部に漏れにくくなり、外部の音は内部に入ってきにくくなります。

高気密・高断熱性の高さにより、湿度の遮断がしやすくなります。

それにより、室内に余計な湿気が貯まりにくくなるので、結露しにくい住まいになります。

高気密・高断熱性により、湿度の遮断が可能となります。

そのため、梅雨の時期でも室内は湿気が無く乾燥しているので、洗濯物を室内干しにしても乾かすことができます。

高断熱・高気密住宅には、様々な魅力・メリットがあります。

ちょっと不便を感じたという声も耳にしますが、メリット・デメリットを押えると快適な住まいを手に入れることができます。

近年温暖化が進み北海道でも夏は猛烈に暑く、冬は極度に寒い状態が続いています。

そのような環境の中で、高断熱・高気密住宅はこれからますます求められてくるでしょう。

では次回は高断熱・高気密住宅のデメリットについて書いていこうと思います。